紅茶のテイスティング 〜 カップテスト〜
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紅茶の新茶が入荷して一番にすることは紅茶のテイスティング。 一般の方にはなじみは無いと思うが、我々にとっては非常に重要な事である。 茶葉のキャラクターの特徴が理解出来なければ お客さまにアピールすることさえ難しくなる。 ワインのソムリエと同じ。 紅茶の場合同じ茶園で採れた紅茶でも お天気具合や製茶工場での発酵具合により、微妙に変化するのである。 しかし、一人前のティーテイスター(紅茶鑑定士)になる為には 20年30年のキャリアが必要になる。 私もまだ7年。 この世界ではまだまだ駆け出し。 でも、続けなければならない。 |
【カップテストの手順】
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1. テスト用のカップに正確に計量した紅茶を3g入れる |
2. 熱湯を注ぐ |
3. カップに蓋をし正確に一定時間蒸らす(3分〜5分) |
4. 一定時間蒸らした紅茶を最後の一滴迄カップテスト用ボウルに注ぐ |
5. 抽出液を注ぎきったカップの中にある茶葉を蓋の上に乗せる |
6. 蓋の上に乗せた茶殻の大きさ・香り・色を調べる |
7. ボールに注いだ紅茶液を口に含み舌の上で転がすようにして味を確認する |
口に含んだ紅茶液は鑑定後吐き出します
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この作業はキャラクターの数分を同時に行い、水色を比較します
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ヌワラエリア(スリランカ)のラブキャリー茶園に行った時
大きな製茶工場の心臓部でもあるテイスティングルームに入った。 その部屋は50坪いや、もっと広かったような・・。 中には白衣を着たやけに風格のあるおじいさんと 数人のスタッフが鑑定をしていた。 聞くところ、そのおじいさんはキャリア40年とか。 案内をしてくれた工場長でさえ、気を使っていた。 その日に製茶された40〜50種類もの紅茶がメインテーブルに並んでおり それらを比較しながら「カップテスト」をしていた。 私も真似をしてやってはみたものの、理解できるはずもない。 それだけ経験が重要だという事。 スリランカで一番サラリーを多くもらえる職業はなにか? 1位 宝石の研摩士 2位 ティーテイスタ− 3位 医者・弁護士 (参考文献 磯淵 猛 著「紅茶 知って味わう」より う〜ん・・・ つまりあのおじいさんは、スーパーエリートだったのだ!。 ますます、気合いが入りますデス。 |
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